ホーム>腎臓って何をするところ?>もしも腎不全になったら?
慢性腎臓病(CKD)が進行し末期腎不全になると、透析療法や腎移植が必要となります。
何らかの原因で腎臓が障害を受け、腎臓の働きが正常の半分以下になった状態を「腎不全」と呼びます。腎不全は急性と慢性に区別されます。 |
透析療法は、人工的に腎臓の働きを代行し、血液をきれいにする治療法です。そのため、透析を始めると生涯にわたり透析治療を続ける必要があります。 透析には血液透析と腹膜透析の二つの方法があり、在宅透析も可能になってきました。 日本の透析医療は世界で最高水準であり、50年以上治療を続けている方もいらっしゃいます。 血液透析 週に2~3回、1回4~5時間かけて、血液を身体の外に取り出し、血液中の老廃物や余分な水分を取り除いた後、再び体内に戻す治療方法です。腹膜透析 お腹の中に透析液を入れ、腹膜を使って老廃物や余分な水分を取り除く治療法です。透析液の交換は1日に約4回、1回の交換に30分程度かかります。透析液の交換は自宅や職場などで行うことができ、病院に行くのは2週間に1回くらいですので、勉強や仕事、家事や社会活動の制約が血液透析より少ない治療法です。 |
悪くなってしまった腎臓を回復させることはできませんが、一つだけ根治する方法があります。それは腎移植です。 腎移植は、以前と比べ成績も格段に向上し、より一般的な治療となっています。 腎移植には、生体腎移植と献腎移植の二つの方法があります。 生体腎移植 健康な親族から片方の腎臓を提供していただいて行う移植です。近年、移植医療の技術や薬の進歩によって、親子間とともに夫婦間での移植も増えています。献腎移植 脳死後または心停止後の亡くなられた方から腎臓を提供していただいて行う移植です。生前に書面による本人の臓器提供の意思がある場合、もしくは意思が確認できない場合であっても、ご家族の承諾がいただけるならば、腎臓をご提供いただきます。 |