慢性腎臓病(CKD)
予防<運動編>

慢性腎臓病(CKD)の予防には、適度な運動が大切です。また運動は、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病の予防にも効果があります。持病などで運動が禁止されていない限りは、積極的に運動するようにしましょう。
通院中の方は、身体の状態、持病の有無などにより一人一人異なりますので、かかりつけ医に相談してから行ってください。
一般的に推奨されている運動をいくつかご紹介します。
※運動中に具合が悪くなった場合は、即座に中止してください。

有酸素運動

脂質や糖質をエネルギー源とするため、脂質や血糖の減少が期待でき、高血圧や高血糖、肥満などの改善を促す効果が期待できます。

ウォーキング

まずは1週間、普段の歩数がどのくらいか計測してみましょう。そして次は、その歩数に1日500~1,000歩を上乗せして歩くようにして、最終的には1日6,000~1万歩までを目標としましょう。
大股で、少し早いスピードで歩くとより効果的です。

レジスタンス運動
(筋力トレーニング)

筋肉量は年齢とともに低下しやすくなりますが、継続的に運動をすることによって、筋肉量を維持、増加させることができます。毎日行うことが大変な場合は、2、3日に1回程度にしましょう。
力を入れると息を止めてしまいがちですが、息を止めずに行ってください。

片足立ち

片手でイスや机につかまり、片足を少し上げた状態で1分程度立ちます。逆の足も同様に行います。

スクワット

肩幅に足を開いて、ゆっくり座ったり立ったりを繰り返します。
かかとが浮かないように気を付け、股関節を意識しながら行います。
10~15回程度繰り返し、一度に1~3セットを行います。

ラジオ体操

ウォーキングやレジスタンス運動が難しい方は、ラジオ体操から始めてみましょう。
身体全体の血流が良くなり、筋力の低下も予防できます。