~透析医療研究者のための研究論文作成支援プロジェクト~
J-DOPPS CLIP
2024年度 募集のお知らせ
日本腎臓財団は公益的な立場で、J-DOPPSのデータを基にした研究論文の作成を支援するプロジェクト「J-DOPPS CLIP(Clinical Investigator’s Publication support)」を行っております。
このため、透析医療の発展に寄与する研究論文作成に志のある論文執筆者を募集致します。
日本腎臓財団はこのプロジェクトを通じて、透析医療に従事する医師およびメディカルスタッフ、また腎臓に関する研究に携わっておられる研究者の方々の研究成果が透析医療の発展に役立つことを願い、皆様からの多数のご応募をお待ち申し上げております。
*J-DOPPSについての詳細な内容はこちらのページにてご覧いただけます。
http://www.jinzouzaidan.or.jp/j-dopps/outline/
J-DOPPS CLIP(Clinical Investigator’s Publication support)における論文執筆者を下記の要領で募集致します。採用された論文執筆者は英語論文を作成し、原著論文として投稿することができます。
【応募資格】
透析医療に従事する医師およびメディカルスタッフなど(J-DOPPS CLIP過去採択者を除く)
【応募期間】
2024年12月1日〜2025年2月20日(当日消印有効)
【選考基準】
1.臨床的に意義のあるリサーチクエスチョンが示されていること
2.考えうる交絡・バイアスおよびこれらへの対処がよく考慮されていること
3.リサーチクエスチョンの解析に使用するデータが十分にあること
*リサーチクエスチョンは、具体的に検証できるクエスチョンであることが重視されます。
(例:「○○は△△の原因になるか?」「○○は△△に有効か?」「○○は△△に比べて□□を予測するか?」)
【採択数】
最大2テーマ
【選考方法】
提出いただいた「J-DOPPS CLIP応募書類」をもとに、J-DOPPS CLIP採択会議にて選考します。
1.応募について
(1)J-DOPPS係まで、メールにて下記をご送付下さい。
【送付先】
gsp30824@nifty.com J-DOPPS係宛
【メールタイトル】
J-DOPPS CLIP2024_応募希望者氏名
【内 容】
氏名・施設名・所属科・住所・連絡先、応募予定のPECOとその臨床的意義を簡潔に記載して下さい。
※PECO:臨床上の問題を定式化すること
P:Patient 患者、E:Exposure 暴露、C:Comparison 比較対照、O:Outcome 転帰・結果
(2)(1)を受付後、J-DOPPS研究に関する資料(調査実施計画書・調査票・受領書)を送付致します。到着後、受領書をJ-DOPPS係までご返送下さい。またお送りした上記資料は、応募の後、J-DOPPS係までご返送下さい。
(3)(1)(2)の後、応募される方は、「J-DOPPS CLIP応募書類」(下記ご参照)に日本語・英語で必要事項を記入・捺印の上、J-DOPPS係まで郵送にてお送り下さい(応募上限:一人1リサーチクエスチョン。重複応募は不可)。併せて、応募書類の電子ファイル(Word形式、署名・捺印不要)を下記のメールアドレスまで送信して下さい。倫理委員会(必要な施設ではCOI委員会を含む)の審査は、応募者にて手続きをお願いします。
【応募書類送付先】
gsp30824@nifty.com J-DOPPS係宛
【J-DOPPS CLIP応募書類のダウンロード】
【J-DOPPS研究概要のダウンロード(参考資料)】
(4)選考結果は、2025年5月頃(予定)、メールまたは郵送にて通知します。
応募に関するお問い合わせ先
公益財団法人 日本腎臓財団 J-DOPPS係
〒102-0074 東京都千代田区九段南3丁目2番7号 いちご九段3丁目ビル5階
TEL:03-6910-0588(受付時間:月〜金曜日 9:00〜17:00)
※但し、土日、祝祭日及び12月28日〜1月5日を除く
FAX:03-6910-0589
E-mail:gsp30824@nifty.com
2.採用から論文作成・投稿まで、および条件等
採用された応募者は、以下の手続き・条件に則り、J-DOPPSデータに関して解析・論文作成の支援を受け、投稿を行うことができます。
1.採用~論文作成・投稿まで
(1)論文化支援体制の設置:
個々の論文テーマについて、公募論文推進支援グループ*1、生物統計支援グループ*2、ステアリング委員会(SC)*3から各1名の担当者を決定し、論文作成等を指導致します。
(2)論文化会議の開催:
日本腎臓財団が設定し、(1)の担当者、指定解析機関(「2.条件」をご参照下さい)と論文化会議を行い、解析方針、スケジュール等について協議します。
(3)執筆:研究者自身にて対応いただきます(method, result案は指定解析機関が作成)。
(4)投稿前許諾:投稿前に日本腎臓財団へ連絡し許可を得て下さい(投稿先、原稿案の提出)。
(5)投稿・査読:論文執筆者自身が手続きを行います。
*1 公募論文推進支援グループ:
リサーチクエスチョンを論文化するため、解析支援機関との討議や、論文執筆において、論文執筆者を医学的な観点から指導・支援します。
*2 生物統計支援グループ:
論文執筆者および解析機関との討議を通じて、デザイン、統計解析手法等に関しアドバイス・支援します。
*3 ステアリング委員会(SC):
J-DOPPS CLIPにおいての指導的な責任者としての役割を担います。
2.条件
(1)指定解析機関:認定NPO法人 健康医療評価研究機構(以下、iHope)
(2)投稿先:英文誌(原著論文)
(3)使用データ:J-DOPPS第7期(必要に応じて第1〜6期データの使用可)
(4)データの帰属:データの散逸を防ぐためiHope、日本腎臓財団とします。指定解析機関が行う解析は、採択されたリサーチクエスチョンの範囲に限定されます。
(5)初稿投稿期限:採択後2年以内。
(6)費用:論文化会議諸費用(会議費・旅費等)、掲載諸費用(オープンアクセスもしくは別刷印刷費等、上限50万円)については日本腎臓財団が負担します。
3.その他
(1)J-DOPPS CLIPの有効期間は2年間とします。
(2)J-DOPPS CLIPに採用された論文執筆者はいつでもJ-DOPPS CLIPを放棄できます。
(3)このプロジェクトにより知り得たDOPPSに関する情報については、秘密を厳守するものとします。
(4)日本腎臓財団は、J-DOPPS CLIPに採用された論文執筆者が本注意事項の内容を逸脱した場合は、採用を取り消すことができます。
4.注意事項
(1)採択されたリサーチクエスチョンについて、論文化会議において論文化が困難と判断された場合は、その時点で作業を中止し、J-DOPPS CLIPを終了する場合があります。
(2)論文化会議で定めた解析方針に従った解析結果が報告されたあとで解析方針を変更して再解析することは、研究不正となりうるためできません。
(3)学会等で論文を発表する場合
①日本腎臓財団にお申し出いただき、許可を得た後に応募・投稿して下さい。
②共著者はInternational Committee of Medical Journal Editorsの方針に則って定めます。
論文執筆者、担当SC、公募論文推進支援グループ担当者、生物統計支援グループ担当者、及び解析機関が指定する者が該当します。
③論文執筆者以外に論文執筆者が指名する1名(所属長等)のみ共著者を認めます。
(4)未取得項目・データ入力率が不足している項目についての追加調査・再調査は実施しません。
(5)日本腎臓財団はリサーチクエスチョンの立案に関与しません。
(6)採択者は別途定めるマニュアルに沿って、進捗状況等を財団へ報告して下さい。