DOPPSの概要

DOPPSとはDialysis Outcomes and Practice Patterns Study(血液透析の治療方法と患者の予後についての調査)の略で、アメリカの非営利研究機関Arbor Research Collaborative for Healthが研究主宰者となり実施している、血液透析患者の治療方法と予後の関連性を検討するための国際的な観察研究です。 DOPPSは1996年にアメリカで第1期調査が開始され、日本は1999年より参加しています。第7期調査では、2019年~2022年までの約3年間(予定)で、世界17カ国(2020年3月現在)の約400の施設からデータを収集する予定です。

DOPPS第7期 参加国
(2020年3月現在)

日本、アメリカ、カナダ、ドイツ、スペイン、スウェーデン、フランス、イギリス、ベルギー、イタリア、中国、アラブ首長国連邦、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン

研究の目的

DOPPSは、世界中の透析患者さんのデータを収集・分析して、治療方法が患者さんの余命 や生活の満足度(QOL)にどのような影響を与えるかを調べています。 そして、その結果がより良い血液透析治療につながり、透析患者さんの長寿とQOL(生活の質)が向上していくことを目指しています。

DOPPS研究の特徴

DOPPS研究には以下のような特徴があります。

1.国際的な比較が可能

DOPPSが始まるまで、透析医療における調査研究は各国が独自にデータを収集することが主流であり、国によってサンプルの抽出方法やデータ項目等が異なることから、国際間での比較は簡単ではありませんでした。DOPPSでは、世界各国が同一時期に共通の研究計画に従いデータを収集するため、サンプルの抽出方法や収集するデータ項目が統一され、国際間のデータの比較ができることが大きな特徴です。

2.調べる項目の種類が豊富

より詳しく研究をするために、DOPPSの調査項目は一般的な臨床データにとどまらず、各施設の規模、治療方針、スタッフの人数や配置、患者さんの心身の状態など幅広く調査しています。